プロジェクトマネージャ試験雑感
本当はこういうの書かないとね。受けた直後の感じとか。というわけで懲りずに情報処理受けてきました@プロマネ。前回論文試験が取れちゃったもんだから、調子こいて論文試験です。
結果、感覚としては論文次第、です。
午前対策を殆どやらなかったら、思ったより難しくて(?)>勉強してないから当然か(−−;自己採点したら 17/25 とかいう崖っぷちな感じで焦りました。危ない危ない・・・orz
マグレガーのY理論?シラネーよ、そんなの。PMBOK に出てくるんでしょうか。勉強したこと無いので知りません。PMBOK やれってことですね。ハイ。これで受かったら「このマグレがー!」とか言われるんでしょうか。恐ろしや・・・
午後1は問題文をざっと見て問3、4を選択。内容もそんなに難しくなかったような・・・気がするけど、これで落ちてたら笑えるな。いや、笑えないな。
論文はインスピレーションで問2を選択。そのインスピレーションのまま、つらつらと書いてみたけど、どうだろう。題意には沿っているとは思うけど、最後の5分で読み返してみたらなんか内容薄いなぁと思った。これじゃあ良くてBかも。
具体的にはリーダーへの作業分担でうんたらかんたらということで、なんか進捗管理を任せてPMである自分は新しい試みにチャレンジした、みたいなことを書いた。ついでに進捗管理で経験の浅い浅い若手にリーダーをやらせて(オマエだろ)。でも進捗報告とかむしろ前倒しでおおやるじゃん、と思いきや実は品質の作り込みが甘かったことをベテランが指摘して危なかったねー、みたいなことを書いてウケを狙ってみた。題意から逸れまくりだけど、字数を埋めた。本当はもっと分担する所について掘り下げて書かないとダメだと思う。定量的表現も殆ど織り交ぜられなかった。がっくし。
進捗管理の前倒しがむしろ危ないかも、という話は完全に日経システム4月号のパクリ。会社からパクって読んでおいて良かった(返せよ)。たまに読んでおくと良いっすね、こういうのは。責任は持てないけど。
ちなみに試験対策のテキストは以下の2冊。
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2010年度版 (CD-ROM付)
- 作者: 三好康之
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 (情報処理技術者試験対策書)
- 作者: 岡山昌二
- 出版社/メーカー: アイテック
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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システムアーキテクトの時もこのセット。午後1を前者で7〜8問やって、論文対策に両者のサンプル論文を読む、というのがオレ流。申し訳ないことに、事前に練習で論文を書いたりはしません。疲れてしまうので。疲れ果ててしまうので。設問アとかも用意しません。鮮度重視で自分の数少ない業務経験から捻り出します(結果、いつも同じような内容になるけど)。まったくもって参考になりません。すみません。SAの時ですら、設問アのサンプルを書き写す練習をして、どのぐらい時間がかかるかを確認しただけで、本番以外で自分の論文を書ききったことはありません。本当にすみません。
書籍の内容について簡単に触れると、前者の三好さん1人舞台のテキストはなんか試験に対する姿勢とか考え方とか、むしろそちらが参考になった。そこだけでも読む価値ありだと思う。こういうのって共著形式が多いけど、単独の方が全体の方向性にブレが無くて良いんじゃないかと思った。後者はSAの時に論文対策どうしようと思って買って、読んでみて書き方の基本的なことが身に着いたように感じたので今回も買った。こちらはSAの時の方がインパクトが強かったかな。前半ほぼ同じだし。でもなかなか手に入らず、アイテックに直接注文したよチクショウ。併せて6千円ぐらい?が多いのか少ないのかわかりません。自分としては出してるつもり。これ以上数こなす気力ないしね。かと言ってケチると落ちる説があるので、2冊は買うことにしています。
で、インスピレーションで書いて見たらSA受かってしまったので、今回もその方式でやってみました。字を書くのがとにかく遅い&ヘタ&書き間違え→消す、が多いので、インスピレーションで書き続けないと絶対間に合わない。今回ダメだったら来年は書く練習をします。書き間違いが減るような練習をしたいと思います。受験された皆さんお疲れ様でした。
フェルマーの最終定理(文庫版)
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
- 購入: 105人 クリック: 1,697回
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今やこの手の本では有名なサイモン・シンが、その名を世に広めるきっかけになったのがこの本だそうなんだけど、なるほどたしかに素晴らしいと言うしかない名著。文庫版が出たのをきっかけに買ってみたけど読んで本当に良かった。毎日続きが気になって仕方がなかった。読んでいてこんなにワクワクしてしまったのは、自分が俗に言う“理系”であるからだけではないはず。サイモン・シンの書き手としての非凡さにはただただ脱帽な一冊。帽子は被ってないけどな。
んでこの本は(タイトルにもなっている)問題を提起したフェルマー、そしてそれを証明したワイルズはもちろんのこと、それに関わるその他の多くの数学者達についての記述も読み応えがあり、それだけでも読む価値があると思う。個人的には若き天才ガロアに強く惹かれた。名前は聞いたことあったけどね、すごい人だったんだなぁと。
もー書いているとキリがないので感想はここら辺にして、個人的に強く共感した部分をメモ。以下、本文よりワイルズの言葉を引用。
「大事なのは、どれだけ考え抜けるかです。考えをはっきりさせようと紙に書く人もいますが、それは必ずしも必要ではありません。とくに、袋小路に入り込んでしまったり、未解決の問題にぶつかったりしたときには、定石になったような考え方は何の役にも立たないのです。新しいアイディアにたどりつくためには、長時間とてつもない集中力で問題に向かわなければならない。その問題以外のことを考えてはいけない。ただそれだけを考えるのです。それから集中を解く。すると、ふっとリラックスした瞬間が訪れます。そのとき潜在意識が働いて、新しい洞察が得られるのです。」(p323 より)
そうそう、そうだよなぁと、思わず電車の中でため息をついてしまった。やっぱりそうだったんだと。何となくそうなんじゃないかと思っていたことが、そう思うのは自分だけじゃなかったとわかってとても安心した。言われればあたりまえのように思えるけれども、これは確信を持っていないとなかなか出来ないこと。いや、もちろん「得られる洞察」の程度に激しく差があるわけですが;-)
ここで書評する本にしては珍しく、貸出し予約が入っていたりします。文庫版なら漱石…じゃなかった英世1枚でおつりがくるぐらいなので、買って損はないかと。とにかくオススメです。薦めたって何一つ得しないオレが言ってるんだから間違いない。